事務室の鍾声~学校事務職員の発信実践

伊藤拓也 全国学校事務労働組合連絡会議(全学労連)、学校事務職員労働組合神奈川(がくろう神奈川)・川崎支部で学校事務労働運動に参加 川崎市立学校事務職員 Twitter→@it_zgrr

「デジタル庁」と真偽とこれまでの振り返り

新政権の目玉とされる「デジタル庁」。その象徴的表現としての「はんこ廃止」が耳目を集めている。

新政権への期待感という追い風に加え、コロナに伴う在宅勤務が一時呼び掛けられた中で、はんこ決裁がその阻害要因になったり合理性に欠ける理不尽な事象を引き起こしたとの言説が、これを後押ししている。

 

「コロナ禍の最中でも、はんこを捺してもらうためだけに出勤した」

 

まことしやかに言われる話。

 

感染者数は当時より増えているいま、はんこを捺してもらう必要がなくとも出勤し、それどころか政府から「旅行や外食に行け」とまで言われているいまの方が、よほど理不尽なようにも思うのだが。

 

それでもメディアの取り上げかたも総じて好意的だ。

 

得をするGotoを紹介した後に、旅行会社のCMが流れる。

私はマスメディアに対して敬意を表したいと思っているのだが、さすがにつらい。

 

おおもと。

耳目を集めている内容はどうだろう。

肝心なのは実効性であり、安倍政権のあらゆる施策は実効せず、そんな7年近く使っても実効できなかった施策を引き継ぐんだそうだ。

継承と言いつつデジタルと言い、さも行政が悪いかのように言うがそれまで行政を監督してた政権は誰だ?

 

いずれにしても「何か変えてくれそう」は一番あぶない。