事務室の鍾声~学校事務職員の発信実践

伊藤拓也 全国学校事務労働組合連絡会議(全学労連)、学校事務職員労働組合神奈川(がくろう神奈川)・川崎支部で学校事務労働運動に参加 川崎市立学校事務職員 Twitter→@it_zgrr

全学労連ニュースで文科省「標準職務例」通知批判:文科省「標準職務例」通知・事務職員への膨大な業務転嫁を許すな・「働き方改革」には学校業務そのものの縮減と教職員定数改善を

ブログの更新を何日か続けてお休みしてしまいました。連休はだらけてしまっていけませんね。飛び石休みの方が性に合っているように感じます。

仕切り直して久しぶりの更新です。

 

全学労連ニュース424号(2020年9月19日発行)がホームページ上にもアップされました。

 


WEB全学労連/news/424

 

皆さんお待ちかねだった(?)、7月17日に文科省が発した学校事務職員と教員の「標準職務例」に対する、全学労連としての見解を掲載しています。

通知直後に私の方から、Twitterで簡単な解説・評価・見解を述べたところですが、ニュースではもう少し通知の中身に入り込み、批判を加えています。

 

一部勢力は「別表第一の標準職務は将来アウトソーシングやAIにとって変わられる業務」「別表第二の積極参画業務に対してより積極的な参画が求められる」などと、文科省の先を行く学校事務職員への労働強化の露払い・お先棒担ぎを率先して進めています。

労働者の立場に立つべき教職員組合までもがその有り様なのですから、あきれるばかりです。

 

私は「もっと働こう・役に立とう」という運動で雇用が守れるとは思っていません。よしんば守れるとしても、それは極限化していく過重労働や人間性を失った労働環境、様々な理不尽といったものに適応しあるいは耐えられる一握りの雇用に過ぎず、それはもはや雇用を守ったとは言えないと考えます。

 

今回の文科省通知は、学校事務職員に対する過重業務の要求であることは間違いありません。が、それ以上に、学校事務職員の労働環境や健康を省みることなく、ただ多数職種の矛盾解消の転嫁先としてのみ設定し利用しようとしていること、そういう扱いを私たちが受けたことに、私たちは怒らなければいけないと考えます。

そしてまた、そのような通知をこれ幸いと引き受けて路線化する「組合」や「研究会」を名乗る権威組織に対しても、決別しなければいけません。

 

アウトソーシングやAI」については、またいずれ書いてみたいと思います。

ともあれ、皆様ぜひ全学労連ニュースをご覧ください。