今日は学校事務職員労働組合神奈川(がくろう神奈川)・川崎支部の会議だった。川崎支部は、がくろう神奈川組合員のうち川崎市立学校で勤務する組合員で構成されている。私もその一員だ。
今日議論したなかで印象的なのは「昇格制度」。
私たちの生涯賃金は、経験年数ならびに経年勤続に基づき号給が上がる「昇給」と、級の格付けが上がる「昇格」の組み合わせによりカーブを描いていく。
…「キュウが上がるのは昇キュウなのではなくて昇カク」とか、ややこしいですね。私も最初、よくごっちゃになりました。
それはそれとして、一応現行地方公務員法上の考え方として「級の格付け」とは職階であり階層でありヒエラルキーであり要は上下でありそれに応じた職務もある、という立て付けになっているのが一般的な整理。
でも、労働組合としては、あるいは私個人としても、そうなのであれば「級の格付け」は考え方の根本から問題がある、と思う。
まして、学校事務職員はたいていひとりふたりで働いているので、ある学校に級の高い事務職員がいてその隣の学校に級の低い事務職員がいても、指揮命令関係なんてないしはっきり言って上も下もない。そぐわない。
しかしながら、その「級の格付け」が賃金にも関係する制度下では、そこへの対応・整理方針も労働組合として必要になる。
今日の会議ではそんな話をした。
組合員になって日の浅いメンバーも含めいろいろな意見が出されたがその場においては、「級の格付け」が賃金課題である以上に、私たち学校事務職員の働き方や意識が、賃金や肩書きを餌に当局の都合の良いように変えさせられていくことこそが問題だという考え方に集約されていった(ように思う)。
給与負担の市費移管により改編された学校事務職員の昇格基準は、県費の頃よりはるかに反労働者的なものになっている。そしてここまでの結果を見るに、その運用の差別性はあからさまだ。
思うに、ただ単に「自分のより良い賃金を求める」だけなら今の昇格基準は良いものにもなりうるかもしれない。
しかし、「みんなのより良い賃金を求める」以上、現行基準は改めさせるよう、取り組まなければならない。
そういう立場で取り組む組合は、川崎では私たちだけのようだけれども。